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発達障害の悩み

2025.07.07

発達障害だと就職が難しい?仕事の適性や就活のポイントとは

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こんにちは!就労継続支援施設B型 歩の大波です。

 

発達障害のある方の中には、就職活動や仕事の中で「自分に合う働き方がわからない」「職場の人とのコミュニケーションがうまくいかない」「ミスをくり返してしまう」など、さまざまなことで悩む方もいます。

 

こうした悩みから、仕事や働き方について、どうすれば自分に合う環境を見つけられるのか悩む方も少なくありません。

 

今回のコラムでは、発達障害の方の就職事情や仕事の適性、就職活動を成功させるためのポイントについて詳しくお伝えします。

 

発達障害の特性を理解して自分に合った働き方を見つける方法や、利用できるサポート制度についてもご紹介しますので、就職への不安を少しでも和らげるお手伝いができれば幸いです。

洗濯物をたたむ女性

 

 

発達障害で就職が難しいと感じる方は仕事の適性も考えると◎

発達障害のある方が就職活動を難しいと感じる原因に、障害の特性が仕事や職場環境と合わないという点があります。

発達障害にはさまざまな種類があり、それぞれに異なる特性があります。

 

まずは、代表的な発達障害の種類と、特性に応じた仕事の向き・不向きについて理解を深めていきましょう。

 

ASD(自閉症スペクトラム障害)の特性と仕事の適性

ASDの方は、曖昧な表現や相手の表情から気持ちを読み取るといったことが苦手なため、コミュニケーションをとるのが難しい方が多いです。

また、特定のことへのこだわりが強い特性があります。

音や光などの感覚に過敏性を持つ方も多くいらっしゃいます。

 

ですが、注意力が高く、決まった手順やルールを大切にできる方が多いため、環境を整えたり、仕事の進め方を明確にしてもらうことで、力を発揮しやすくなります。

 

<向いている仕事>

  • 一人でコツコツと取り組める作業
  • ルールが明確で変化の少ない業務
  • 専門性を生かせる分野

 

<向いていない仕事>

  • 顧客対応が中心の業務
  • 複数の作業を同時に行う業務
  • 急な変更や臨機応変な対応が求められる職種

 

ADHD(注意欠如・多動性障害)の特性と仕事の適性

ADHDの方は、注意力の維持が困難であったり、衝動的な行動を取ったりしやすい特性があります。

一方で、新しいアイデアを生み出すことが得意な方も多くいらっしゃいます。

 

また、ADHDは薬物療法の有効性も認められているため、上手に付き合うことで仕事がしやすくなる可能性もあります。

 

<向いている仕事>

  • 創造性を生かせる業務
  • 変化に富んだ環境
  • 短期間で成果が見える作業

 

<向いていない仕事>

  • 細かい作業が中心の業務
  • 長時間の集中が必要な環境
  • ミスが許されない職種

 

LD(学習障害)の特性と仕事の適性

LDの方は、読む・書く・計算するなど特定の学習に困難があります。

 

しかし、全般的な知的能力には問題がないため、苦手分野を避けることでさまざまな仕事に就くことが可能です。

 

<向いている仕事>

  • 読み書きや計算が少ない業務
  • 口頭でのコミュニケーションが中心の環境
  • 手作業や技術系の分野

 

<注意が必要な仕事>

  • 大量の文書作成が必要な業務
  • 複雑な計算が頻繁に必要な職種

 

 

発達障害のある方が就職活動を行う際のポイント

発達障害のある方が就職活動を成功させるためには、事前の準備と自分に合ったやり方を考えることが大切です。

 

就職活動を始める前と、始めてから内定獲得まで、それぞれの段階でのポイントをご紹介します。

 

就職活動を始める前の準備

就職活動をスタートする前に、まず押さえておきたい重要なポイントは以下の2つです。

 

自己理解を深める

まずは、自分の障害特性や、仕事をする上でどんなサポート(配慮)が必要かを整理しておくことが大切です。

これまでの学校やアルバイト、日常生活での経験を振り返って、「どんなときに困りごとが起きやすいか」「どんな環境なら安心して取り組めたか」を具体的に整理してみましょう。

自分にとって働きやすい条件を知ることが、職場選びや面接の準備に役立ちます。

 

働く目的を明確にする

「なぜ働きたいのか」「どのような働き方を望むのか」を考えてみることも大切です。

例えば、働く目的には「経済的に自立したい」「毎日の生活リズムを整えたい」「人とのつながりを感じながら過ごしたい」など、さまざまなものがあります。

自分なりの目的がはっきりすると、企業を選ぶときや面接で話す内容にも一貫性が出て、自信を持って就職活動に取り組みやすくなります。

 

就職活動中のポイント

就職活動を実際に進める際に特に注意したい3つのポイントをご紹介します。

 

企業研究を念入りに行う

発達障害のある方にとって、職場環境は働きやすさに大きく影響します。

企業の社風や働き方、障害者雇用の実績などを詳しく調べ、自分の特性に合った職場かどうかを慎重に判断しましょう。

 

求人票や企業サイトを確認することで、職場の雰囲気や働き方の一端を知る手がかりになります。
「社員インタビュー」や「働き方の紹介」といったコンテンツから、どのような価値観や職場文化があるのかを読み取ることもできるでしょう。

 

企業によっては、障害者雇用にどのように取り組んでいるか、多様な働き方を認めているかなどが紹介されていることもあります。

 

そのほか、就労移行支援事業所やハローワークなどの支援機関を通じて、過去にその企業に就職した人がどのような環境で働いているかを聞いてみるのも一つの方法です。

 

障害特性について適切に伝える

面接では、自分の障害特性について正直かつ前向きに話すことが重要です。

 

その際は、困難な点だけでなく、「どんな作業が得意か」「どのような対処法を身につけているか」「どんな配慮があれば力を発揮できるか」もあわせて伝えるようにしましょう。

 

企業にとっても、働きやすい環境を整えるための情報となるため、率直な共有が重要です。

 

無理のない範囲で就職活動を進める

発達障害のある方の中には、疲れやすかったり、変化にストレスを感じやすい方もいます。

一度に多くの企業に応募したり、急いで内定を取ろうとする必要はありません。
自分のペースを大切にしながら、無理なく一歩ずつ進めていきましょう。
支援機関や家族、周囲の人に相談しながら進めることで、気持ちにも余裕が生まれます。

利用できる支援サポートについては、次でご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

 

 

発達障害で就職が難しいなら、サポートを活用するのもあり

ビジネスマン

発達障害のある方の就職を支援する制度は数多く用意されています。

一人で就職活動を進めることに不安を感じている方は、これらのサポートを積極的に活用することをおすすめします。

 

公的な支援機関の活用

就職活動の準備から職場での定着まで、さまざまな場面で力になってくれる代表的な支援機関をご紹介します。

 

ハローワーク

発達障害を含む障害のある方の相談に対応できる専門の担当者が配置されている場合があります。

職業相談や求人紹介のほか、履歴書の書き方や面接対策のアドバイスも受けられます。

 

対応状況は地域によって異なるため、事前に問い合わせて確認してみましょう。

 

地域障害者職業センター

専門的な職業リハビリテーションを提供しており、職業評価や職業準備支援を受けることができます。

働くために必要なスキルを身につけるための訓練も実施されています。

 

発達障害者支援センター

発達障害に特化した相談支援を行っており、就労に関する悩みだけでなく、生活全般についてもサポートを受けることが可能です。

 

 

就労継続支援制度の活用

一般企業での就職に不安がある方や、段階的に働く経験を積みたい方には「就労継続支援」という選択肢もあります。

 

この制度には、雇用契約の有無によってA型とB型の2つの形態があり、それぞれ異なる特徴を持っています。

 

就労継続支援A型

事業所と雇用契約を結んで働く形式で、最低賃金以上の給料が支払われます。
支援スタッフのサポートを受けながら、比較的安定した体調や能力のある方が、一般企業へのステップアップを目指して訓練的に働く場として活用されています。

 

作業内容は、軽作業や事務補助、清掃、製造補助などが中心です。

 

就労継続支援B型

A型とは異なり、雇用契約を結ばずに作業を行うスタイルです。
体調や障害の特性により、安定して働くことが難しい方でも、自分のペースで社会とのつながりを保ちながら作業に取り組むことができます。

 

作業内容や時間に応じて「工賃(作業に対する報酬)」が支払われる仕組みとなっており、無理なく働く習慣を身につける場として利用されています。

 

私たち「歩(あゆみ)」は、札幌市手稲本町と星置に位置する就労継続支援B型施設です。

JR手稲駅から徒歩3分という通いやすい立地にあり、発達障害のある方が安心して一歩を踏み出せる環境を整えています。

 

精神保健福祉士やキャリアコンサルタントなど、専門資格を持つスタッフが常駐し、一人ひとりの特性に合わせたサポートを行なっています。

軽作業を中心とした就労訓練を通じて、働く感覚を少しずつ取り戻していただくことが可能です。

 

また、将来的に一般就労を目指す方には、求人開拓や履歴書の添削、面接の練習といった就職支援も実施しています。

「まずは短時間からでも働いてみたい」「生活リズムを整えたい」「いずれは一般企業で働きたい」といったさまざまなご希望に対応可能ですので、ぜひご相談くださいね。

 

 

発達障害で就職が難しいと感じるならサポートの活用を

発達障害があっても、適切な支援と自分に合った環境があれば、十分に働くことができます。

大切なのは、自分の特性を正しく理解し、それに応じた職場選びや働き方を見つけることです。

 

ハローワークや地域障害者職業センター、発達障害者支援センターなどの公的機関では、専門的なサポートを受けることができ、一般企業での就職が難しい場合は、障害者雇用や就労継続支援施設などの選択肢もあります。

 

焦らず、自分のペースで社会参加を目指していきましょう。

 

私たち就労継続支援施設B型「歩(あゆみ)」では、発達障害のある方が無理なく社会参加できるよう、一人ひとりに寄り添ったサポートを提供しています。

 

「働くことに不安がある」「自分に合った働き方を見つけたい」という方は、ぜひ一度見学にお越しください。

あなたらしい働き方を一緒に見つけていきましょう。

 

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