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就労支援

2025.11.10

就労継続支援A型とB型の違いは?利用条件や選び方を解説

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こんにちは!就労継続支援施設B型 歩の大波です。

 

障がいによって一般企業での就労に不安がある方にとって、就労継続支援は心強い制度です。

 

しかし、「A型とB型って何が違うの?」「自分にはどちらが合っているの?」と迷われる方もいらっしゃるでしょう。

 

今回は、就労継続支援A型とB型の違いや利用条件、それぞれに向いているケースを詳しく解説します。

 

2025年10月から始まった新しい制度についてもご紹介しますので、これから利用を検討されている方はぜひ参考にしてくださいね。

面談

就労継続支援とは?基本から解説

就労継続支援とは、障がいや病気などによって一般企業での就労が難しい方に、支援を受けながら働く機会を提供する福祉サービスです。

 

障害者総合支援法に基づいた制度で、障がいの特性や体調に配慮しながら自分のペースで働けます。

 

つまり、就労継続支援は「働く場」そのものを提供するサービスです。

 

のちほど改めてご紹介しますが、就労継続支援には「A型」と「B型」の2種類があり、それぞれ利用条件や働き方が異なります。

 

「就労継続支援」「就労移行支援」「就労定着支援」の違いは?

就労支援には、就労継続支援のほかに「就労移行支援」と「就労定着支援」があります。

 

就労移行支援はビジネスマナーやパソコンスキルの習得、面接練習など、「就職活動に必要な準備を行うサービス」です。

 

就労定着支援は、就労移行支援や就労継続支援を利用して一般企業に就職したあと、職場の悩み相談など、「職場に定着するためのサポートを受けられるサービス」です。

 

 

就労継続支援A型とB型の違いは?利用方法の注意点も

就労継続支援A型とB型で最も異なる点は、事業所と雇用契約があるかないかという点です。

この違いによって、賃金や働き方、利用条件などが変わってきます。

 

就労継続支援A型の特徴

A型は事業所と雇用契約を結んで働く形態です。

 

【利用条件】

  • 原則18歳以上65歳未満(条件を満たせば65歳以上も利用可能)
  • 障がいや病気により一般企業での就労が困難である
  • 就労移行支援を利用したが一般就労に結びつかなかった
  • 特別支援学校を卒業後、就職活動で雇用に至らなかった
  • 一般企業での就労経験があるが、現在は離職している

 

【仕事内容の例】

データ入力、カフェやレストランでの接客、製品の組立作業、清掃など、事業所によってさまざまです。

 

【賃金】

雇用契約のため最低賃金以上の給料が保障されます。

令和5年度(2023年度)の全国平均は月額約86,752円でした。

勤務時間は1日4時間以上が多く、週3〜5日程度の出勤が一般的です。

 

【利用料】

世帯の所得に応じてサービスの利用料が発生する場合があります。

生活保護受給世帯や市町村民税非課税世帯は自己負担0円です。

 

【利用可能期間】

期間制限はなく、雇用関係が続く限り働き続けられます。

 

就労継続支援B型の特徴

B型は雇用契約を結ばず、体調や障がいの特性に合わせて自分のペースで働ける形態です。

 

【利用条件】

  • 年齢制限なし
  • 障がいや病気により一般企業での就労が困難である
  • 50歳以上、または障害基礎年金1級を受給している
  • 就労移行支援事業者による就労アセスメントで、課題が把握されている

 

【仕事内容の例】

シール貼り、箱詰め、軽作業、パソコン作業、パンやクッキーの製造、手工芸など。

 

【工賃】

雇用契約はないため、賃金ではなく工賃が支払われます。

最低賃金の適用はなく、令和5年度(2023年度)の全国平均は月額約23,053円です。

A型に比べて低めですが、週1日や短時間からでも利用できる柔軟さが魅力です。

 

【利用料】

A型同様、世帯の所得に応じて発生する場合がありますが、多くの方は自己負担0円で利用しています。

 

【利用可能期間】

制限はなく、自分のペースで長く続けられます。

 

2025年10月以降の就労選択支援について

2025年10月以降、新たに就労継続支援A型・B型を利用する場合は、原則として「就労選択支援」の利用が必要となります。

※A型および就労移行支援については、2027年4月以降に段階的に対象が広がる予定です。

 

就労選択支援は、障がいのある方が自分に合った働き方を選べるよう、アセスメント(能力や適性の評価)を行う新制度です。

専門家が面談や作業体験を通じて強みや配慮点を把握し、A型・B型・就労移行支援などの中から適切なサービスを一緒に検討します。

 

自分に合った働き方を見つけやすくなり、長く安心して働ける環境を整えられるでしょう。

 

就労選択支援については「就労選択支援をわかりやすく解説!新制度の内容と利用方法」のコラムで詳しくご紹介しています。

ぜひ、あわせてご覧ください。

 

 

就労継続支援A型とB型それぞれに向いているケースは?

カフェで働く男性

A型とB型、どちらが自分に合っているのか迷う方も多いと思います。

それぞれに向いているケースをご紹介します。

 

就労継続支援A型が向いているケース

以下のような方には、A型が適している場合があります。

 

  • 週3〜5日、1日4時間以上の勤務が可能な方
  • 体調や生活リズムがある程度安定していて、決まった日数・時間で働ける方
  • まとまった収入を必要とする方
  • 将来的に一般就労を視野に入れている方

 

就労継続支援A型は、雇用契約を結ぶため一般企業に近い環境で働く経験を積めます。

一般企業への就職を目指したい方にとって、良いステップになるでしょう。

 

就労継続支援B型が向いているケース

以下のような方には、B型が適している場合があります。

 

  • 体調に波があり、出勤日や作業時間を柔軟に調整したい方
  • 「まずは短時間から始めたい」と考えている方
  • 収入よりも社会参加や生活リズムの安定を重視する方
  • 年齢制限を気にせず働きたい方

 

就労継続支援B型は、週1日や1日数時間からでもスタートできるため「いきなりフルタイムは不安」「まずは短時間から始めたい」という方に適しています。

 

生活リズムを整えたり、社会参加の場を持ったりすることから始め、慣れてきたら、A型や就労移行支援の利用を検討することも可能です。

 

体調や状況に合わせて、無理なくステップアップを目指せます。

 

うつ病や統合失調症からの社会復帰、発達障害をお持ちの方の就職などにも、ぜひ活用してくださいね。

それぞれの無理のない進め方についてはこちらのコラムもぜひご参考にしてください。

 

うつ病で社会復帰できない(怖い)と悩む方が無理なく進める方法

統合失調症で社会復帰を考える際に知っておきたいこと

発達障害だと就職が難しい?仕事の適性や就活のポイントとは

 

 

「就労継続支援施設B型 歩」にもお気軽にご相談を

私たち「就労継続支援施設B型「歩」」は、障がいや病気によってすぐに一般就労が難しい方々に、安心して一歩を踏み出せるようサポートをしています。

 

事業所は札幌市手稲区と星置にあり、どちらもJR駅から徒歩2~3分という通いやすい立地。

精神保健福祉士、キャリアコンサルタント、介護福祉士などの専門スタッフが常駐し、日々の体調管理から将来の就職支援まで、きめ細やかにサポートします。

 

利用は、週1日や半日からでもOK!

体調やペースに合わせて無理なく働くことができますよ。

 

軽作業などの就労訓練を通じて、少しずつ働く感覚を取り戻しましょう。

 

将来的に一般就職を目指す方には、求人開拓や応募書類の添削、面接同席など、実践的なサポートも行っています。

 

見学や体験も随時受け付けておりますので、少しでも気になる方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

あなたに合ったペースで、一緒に一歩を踏み出しましょう。

 

 

就労継続支援A型とB型の違いは直接雇用の有無

就労継続支援A型とB型の大きな違いは、雇用契約があるかないかという点。

 

A型は雇用契約を結ぶため最低賃金以上の給料が保障される一方、勤務日数や時間に一定の条件があります。

 

B型は雇用契約がないため工賃が低めですが、柔軟な働き方ができ、年齢制限もありません。

 

どちらが合うかは、体調・生活リズム・将来の希望によって異なります。

2025年10月以降に利用が原則となる「就労選択支援」制度も、自分に合った働き方を考える良い機会になるでしょう。

 

就労継続支援施設B型「歩」は、うつ病や発達障害、統合失調症の方がご自身に合った働き方や就職を見つけるお手伝いをさせていただいています。

 

就労継続支援に関するご質問や、就労に関するお悩みがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

 

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